福島市から飯坂温泉を経たさらにその奥の奥に、
ひっそりと広がりますは穴原温泉郷。
飯坂温泉の賑やかな温泉街の雰囲気とは打って変わり、
秋風と木々が擦れあう音までも聞こえてくる静かな温泉地だ。

本日のお目当ての湯を頂くべく、
その温泉郷の中でもひときわ昭和感の強い富士屋旅館の引き戸を滑らした。


受付で若旦那に500円を手渡し、
ギシギシと廊下を進み階段を降りると、、、


わっ!
ひなびてるっ!!

昭和にタイムスリップしたかのようなレトロ感満載の旅館からガラリと雰囲気が変わり、
白肌鉄筋コンクリート作りの脱衣所が現れた。

壁は苔むし、天井は一部崩落。。。


廃墟一歩手前のベテラン感がプンプンだぜ。
ワクワクを抑えきれずに一目散に脱衣して湯船に向かうと、、、
わわっ!!
こっちもバッキバキっ!!


脱衣所よろしくこちらも天井が苔むし、
浴槽も湯の析出物でベッピンさんにお化粧をしてらっしゃる。

それでは早速と湯に足を漬けると、、、
うあっっつっ!!
めちゃめちゃ高温じゃんっ!
それもそのはず、
さきほど案内してくれた若旦那に
湯船はだいたい44℃と46℃になっております。
源泉は57℃ぐらいあるのでお気をつけて。
と注意喚起されていたのをすっかり忘れていた。。。

それと同時に、
中に蛇口とホースがあるので
好きなだけうめていいですからね♪
とアドバイスを頂いたのも思い出した。

昨夜訪れた飯坂温泉・鯖湖湯では湯がアツすぎて入浴できず、
掛け湯止まりでギブアップしてしまったが、
今日は好きなだけ加水していいとの事だ。
それでは遠慮なく、、、って、
あれ、、、
蛇口ひねっても水が出ないじゃないですか。。。
結局、消去法で少しでも温い44℃の方に浸かることにしたが、
鯖湖湯のあの熱さ(約47℃)を経験したせいか、そんなに苦でもない。。。
徐々にカラダを慣らしてすぅ〜っと足を伸ばせば、
ちょいアツ湯もまた極上湯♪

湯ったりとしながら改めて風呂場を見渡せば、
白い円柱にカーブのついた梁には洋風建築の趣きがあり、
どこかアールデコ調の雰囲気も。
まるで古代ローマにタイムスリップしたかのようだ。

みちのくで見つけたこのひなびたテルマエ湯に、
湯温以上に僕の胸がアツくなったぜ。

※ちなみにこちらは要予約。
なんと時間制限ほぼナシで貸切500円という
ソロ湯巡りには天国のような湯でした♪
穴原温泉/富士屋旅館



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