車中泊円盤餃子の旅、2日目。
昨夜は並々ならぬ福島市民の餃子愛の洗礼を受け、
結局どの餃子酒場にもエントリーできないという、
まさかの事態に陥ってしまった。

最終的には餃子とは別のグッとくる酒場で
なんとか晩酌をキメることができたわけだが、、、


さて、今夜はどうなるのか。。。
福島駅前における猛烈な餃子愛から一旦逃れるべく、
車で20分ほどの飯坂温泉エリアに来てみた。

この地に流れて来たのは酒場だけではなく、
もちろん湯巡りも視野に入れてのことだ。
まずは温泉街に潜む鄙びた酒場達、
ひな酒場から入念にチェックしようじゃないか。


まるで昭和から時間が止まってしまったかのように静かに佇んでいるが、
果たしてこのひな酒場たちは営業されているのだろうか。



その答え合わせも気になるところだが、
やはり今は餃子を感じたい。
気がつけば僕の中にもわずかながらの餃子愛が芽生えてしまったようだ。
餃子酒場のチェックも終わったので
ひな弁当屋でツマミを買い込み、
車中飲み&昼寝をキメる。。。



これはこれで酔い時間だ。

しばしのほろ酔い仮眠後、
そろそろ餃子酒場が開く頃合いだとムクリと起き出し、
意気揚々と向かったのは焼肉&餃子酒場のひたちさん。

福島駅前の悪夢のような大行列は見当たらず、
これはすんなりエントリ、、、って、、、
ま、、、
満席ですとっ!

はっ、これはもしやっ!
いや、そんなハズはない、、、
こんな事もあろうかと、もう一軒餃子酒場を昼間にチェックしておいたのだが、
そちらも覗きに行ってみると、、、

・・・悪夢再び。。。
どうなってんだ福島界隈。。。
溺愛じゃないか。。。


さすがにちょっと萎えてしまったが、
昨夜は諦めてしまったぶん、今夜は諦めないぜ。
再びひたちに戻り順番表に記入して待つこと数分。。。

長時間待機を覚悟したが、
わりとすんなり呼ばれてなんとかエントリー完了!
餃子の女神に僕の愛が届いた証だろう。

酒座をかまえ、さっそくメニューとにらめっこ。
お目当ての円盤は2種類あるようだ。

正直、カリカリとサクサクの違いが全く想像出来なかったが、
餃子の女神とひとつになるならウスウスがいいに決まってる。
それはサガミとオカモトで立証済みだ。
すいません、薄皮円盤ひとつっ!
あ、あと、牛ホルモンも!
目の前に焼き台があるのに金網に淋しい思いをさせるのは御法度だ。
牛ホルモンも追加してやったぜ。


お通しの卵焼きで瓶提灯をキメて待つことしばし。。。
時は来た。
まるで餃子の女神降臨といわんばかりの眩しさと神々しさだ。

ただただマブいぜ。
体感的にはほぼ0.01ミリの薄皮は、
カリカリともサクサクとも言えるライトなウスさで、
薄皮の向こうの肉肉しい温もりがしっとりとクチビルに伝わってくる。

これぞ酒場エロティシズム、こちらを選んで大正解だ。
そしてもうひとつのナイスセレクトが牛ホルモン。

焼肉屋に来て餃子だけでは申し訳ないかなと、
オマケ程度なノリでオーダーしたがこれも大正解だ。
サーモンピンクのヒダヒダからじゅるりと溢れ出す官能的な脂に、
ロースターもメラメラと恋焦がれてやがるぜ。


次第にこの滴る脂すら惜しくなり、
1滴残さずタマネギに吸い込ませてみると、
なんかよくわからないけどジャンクでうまいオニオンが爆誕!

ギトギトオニオンをハフハフし〜の、
くにゅんくにゅんホルモンでじゅんわりし〜の、
ウスウス餃子をカリサクし〜ので、
大渋滞中の口腔内をビールでゴックンすればもう、、、

・・・今夜もトんだぜ。
大エク酒タシーだ。。。

このままひたちを感じ終えても酔いのだが、今夜は秘策があった。
あえて数個をパッキングしてテイクアウトする作戦だ。

ウスウスとは言え、餃子20個はなかなかの量。
無理をすれば完食もできるが、無理なんかしなくたっていいさ。

テイクアウトなんかしたら
冷めてマズくなるんじゃ。。。
そんな声も聞こえてきそうだが、、、
これならどうだ。
車内のIHコンロで翌朝のモーニングスープにしてやったぜ!

こんなこともあろうかとコンロと鍋、
そして粉末の鶏がらスープを用意してきたが、
さすがは餃子愛で溢れる町、
自販機にユッケジャンスープがあるジャンっ!

なんて餃子愛、、、
いや、餃子臭に満ち溢れた朝なんだ。

だんだんとこの町とうまく向き合えてきた気がした2日目の朝だった。

つづく。。。
焼肉・円盤餃子 ひたち







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