居酒屋や大衆酒場などへ行くと、
だいたいありますよね、
お通しシステム。
あれってどう思います?
一方的に食べたくないものが出てきた
前日の残り物みたいなの出された
お通しなんて要らない
などと不要論争をしばしばみかけますが、
それがもし、、、
安くて、
ウマくて、
心のこもった手作りの小鉢が
わんさかと出てきたとしたら。。。
いつものように酒場サーチしていると、
お通しがわんこそばのように出てきた
お通しだけでじゅうぶん
といった、
目を疑うような口コミが書きこまれている酒場を目撃した。
ホントにそんな店があるのか?
もっと色々と調べてみようと思うが、
食べログやぐるなびなど、
どのグルメサイトにも掲載されておらず、
完全に地元の人しか知らない、
いや、おそらく、
地元の人にすらもあまり知られていない
超絶穴場のニオイがぷんぷんと漂ってきた。。。
こ、香ばしい、、、
香ばしすぎるっっ
これはもう行ってみるしかない!
と、興奮を抑えきれないままに
さっそく電車を乗り継ぎ、
東京の喧騒を離れ、
埼玉県の入間市までやってきた。
駅からさらに15分ほど歩き、
目指したのは前情報がないと簡単に見落としてしまいそうな、
住宅街のスキマにひっそりと存在する名もなき横丁。
あとで知ったのだが、
まだ入間市に米軍基地があった頃は大変活気があり、
通称ションベン横丁と呼ばれていたそうな。
現在はほとんどがスナックのような営業形態のお店で埋め尽くされており、
その中でポツンと営業されていたのが
居酒屋 範(てほん)さん。
思っていたよりもシンプルな店構えで
店先の壁には
お通し五品100円
と書かれた札が張られている。
どうやら本気と書いてマジのようだ。。。
こんちわーっと暖簾をくぐると
70代後半ぐらいのお母さまが退屈そうにテレビを見ておられ、
人差し指を1本立てて着席すると、
早速、何飲むかね?と
尋ねられる。
こちらも、
メニューはありますか?
と尋ね返すと、
福島訛りで
メヌーはねぇんだぁ〜
と返され一瞬戸惑う。。。
そういえば外の壁に
生ビール450円
の札があったのを思い出したので、
そちらを所望して待つことしばし。。。
登場したのはシッカリと凍らされたジョッキに注がれた
キンッキンの生で、
このビジュアルだけでもう
ここまでの遠征の労力がチャラになるぐらい輝いている。
うちは初めてかぁ?
うちはたっぷりお通しを出すから、
それ食べてみてから注文を考えなぁ
とルール説明を受け、固唾を飲んで待つ。。。
一品出てきて、
また一品出てきて、、、
あれよあれよと瞬く間に、
大量のお通しが目の前に集結した。
たまにチェーン店の居酒屋なんか行くと、
解凍しただけの枝豆とかでてきて
げんなりすることがあるが、
ここのはそんなもんじゃない。
イナダの唐揚げや、
自家製のポテトサラダにきゅうりの糠漬け。
ししとうの煮浸しにナスの味噌煮などなど、
ほとんどがお母さまの手作りで、
パーフェクトなウマさ。
聞けば野菜類はお母さまが畑で栽培したものなんだとか。
気がつけば7品のお通しが並び、
うわっこれ、
ドラゴンボールなら神龍出るヤツじゃん!
と、思わず声を漏らしてしまったちょうどその時、、、
現れてしまいました。。。
地元の高齢オネエ様たちが笑
なぜか僕は
こういうところで遭遇する高齢オネエ様たちに
気に入られてしまうことが多く、
今回もまた然りなわけで、、、
アツイ乾杯を交わし、
糖尿病の話題に花を咲かせ、
気がつけばオネエ様達に
2杯もご馳走になってしまいましたwww
その間も追加でお通しが2品出てきて、
大満足したところでいよいよお愛想のお時間。
本当にこの小鉢達は100円の範囲なのか、、、
自分の注文で飲んだのは450円のビールと
お母さま手作りの梅酒。
まさか梅酒が14000円とか言わないだろうな。。。
一抹の不安を感じながら、
電卓をはじくお母さまから告げられたお会計は、、、
900円な
だってwww
9品2杯飲んで900円だそうですwww
もう、本気で意味がわからない
お通しの概念が
完全にぶっ壊れました。。。
ちなみに1品料理は頼めるのかと聞くと、
めんどくせぇからやめてくれぇ
だそうです。。。
もう完全に商売っ気ゼロ!
こりゃ交通費かけてでもまた来たくなっちゃうね♪
まさかのあの有名人もお忍びでやってくる、
笑撃の価格崩壊酒場でした笑
居酒屋 範(てほん)
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