まだ梅雨も明けない7月上旬。
雨の日よりも晴れの日が続き、
気温も30度を超え続けている。
SNSでは多くの人たちが海へと出かけており
スマホを眺めているだけで
なんだか僕もウズウズしてきた。
自宅で栽培しているキュウリも立派に成長し、
どこかへ連れてけと訴えかけてくる。。。
ならば行きますか、
海へと!
出勤時に目が合ったキュウリたちをお供に連れ出し、
仕事中にさらにおいしく成長してもらう。
10分で漬かるところを360分(6時間)も漬けたんだ、
36倍ウマイ浅漬けができあがっただろう。
コイツをぶら下げて目指したのは
東京のオシャレビーチ、
お台場だ。
レインボーブリッジのどまん前を陣取り
キンミヤレモンサワーでビーチ飲みのスタート!
穏やかな海に、
ゆっくりと沈む夕日。
砂浜では彼女を撮影する彼氏に
青春の一コマを切り取る若者たち、
そして、、、
浅漬けとキンミヤを撮るオッサン。。。
いま、
ぼくの口の中がほのかにしょっぱいのは
漬けこみ過ぎた浅漬けのせいではなく、
頬を伝わる温かいもののせいかもしれない。。。
オッサンにお台場のビーチは
ちょいと難しかったなぁ。
むしょーにいつもの酒場が恋しくなってきた。
とは言ってもタワーマンションが乱立する
このオシャレ湾岸エリアに
赤提灯や縄のれんの店なんかがあるはずもない。
どこかにこんなオッサンの受け皿はないかと
彷徨うこと数十分。。。
あった。。。
こんなところに縄のれんの酒場が。
しかも屋号がいい。
50年愛され続けている
あのワンカップと同じとは
安心感しかない。
余談だが
僕の大好きなギタリスト、
ポールギルバートのギターにも
この2文字が貼られ、彼も愛している。
親近感しかない。
砂漠のオアシスとはまさにこのこと。
迷うことなくライドオンすると
16人は座れる長テーブルがスラっと2卓延び
びっしりと貼られた短冊メニューに勝利を確信した。
まずは大瓶と豚モツ煮をもらって
乾いたカラダに過給的補給だ。
味噌ではなく塩タイプの煮込みが
あっさりしててなんとも優しく滋味深い。
暑さと酒場探しで体力を奪われたカラダには
ちょうどいいリハビリツマミだ。
わずかに塩胡椒が効いたニラ玉で
準備運動を済ませたら
ずっと気になってたヤンチャそうな
アイツを行こうじゃないか。
エッグがあろうがなかろうが
同一価格の優良ツマミ、
焼ブタエッグだ。
甘辛い焼ブタに
半熟の目玉焼きが2つ。
そこに酸味の効いたウスターソース。
これらをまさに三位一体で頬張れば、、、
うわっ
この焼ブタエッグ、、、
えっぐいわぁ〜〜〜!!!
きっとここにムスメがいたらこんな顔をしただろうが
今日はソロ活動だ、
余計な発言は
苦手なパセリと一緒に飲み込んでおこう。。。
悶絶級の焼ブタエッグを大瓶で戦い終えたところで
アセロラサワーに切り替える。
これと戦わせますは、、、
うん、串物がいいねぇ。
串物の短冊メニューに目を向けると、、、
焼の字のクセがすごいが
白焼、
ナン骨焼、、、
と、まぁ読めなくもない。
しかし八ツ焼とはいったい。。。
何か珍しい逸品なのかと思い
お母さまに
シロ焼きと〜
タン焼きと〜
あ、あと、やつ焼き〜
とコールすると
あぁ、それ、
ハツなんだわ。
と冷静に対応された。。。
読み間違う人が多いから
書き直そうかと思ってるんだぁ。
そうおっしゃっていたけど、
いやいいんです、
この字のクセもまたツマミになりますんで。。。
帰りにお母さまにお話を伺ってみると
お母さまの親から始められて創業70年。
28年前に建物を改装され
いまや3代目の息子さんも切り盛りし
焼き場にも座る。
再開発などで
どんどん近代的な街に移り変わっていく
この湾岸エリアに
こんな酔い酒場がまだ残されていたとは。
オッサンが酔える酒場なんて
このあたりには無いだろうと半ば諦めてたけど
渡りに船、
地獄に仏、
大海に木片
とはまさにこのこと。
タワマンに菊水
明日からはこちらのことわざを使うようにしようじゃないか。
菊水
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