朝ラー食べたさに喜多方へと上陸し、
ふらりと訪れた会津田舎家さんで郷土料理を大満喫。
もうこのまま車に戻って寝てしまっても良いぐらいの充実感だったが、
せっかくだから夜の喜多方をふらっと散策。
ところが、、、
意外とこの界隈の酒場は日曜休みが多く、人通りもほぼナシ。。。



喜多方の街でプチ酒場難民となり、
ウロウロと彷徨いながらようやくロックオンしたのは、
誘蛾灯のごとく煌々と電光看板を発光させている道頓堀さん。


『東北初!煮込酒場』のワードも酒飲みをグッと誘惑してくる。

夏の虫さながらに惹き寄せられ、
ダイソン並みの吸引力で吸い込まれるようにエントリーすると、
手書きのカラフルな短冊がひしめきあう
ドストライクなタイプの内観。


カウンターには僕一人だけだが店の奥には大部屋があるようで、
グループ客が賑やかに酔い夜を過ごされている。
わずかに漏れてくる騒ぎ声がちょうどのBGMになりそうだ。


まずはレモンサワーをお姉さまにお願いすると、
さすがは煮込酒場、なんと豚バラ軟骨煮がお通しで着皿。


肋骨まわりのトロトロの肉をしゃぶりながら、
やおら短冊メニュー達とにらめっこ。


豚モツ煮込、牛すじ煮込と、この店の勝負メニューを軸にしながらも、
フライドポテト、唐揚げなど居酒屋メニューもしっかりと押さえられている。
可愛らしいウシのキャラが最前線でレバ刺しを推してくるが、
やはりここは煮込み系だろう。

どれにしようか悩むがここは会津、あの一択しかない。
すいませんっ、馬もつ煮ひとつっ!!
1軒目で馬刺しを堪能したのだから2軒目は馬もつ煮が自然の流れだ。

やがて到着したのは、具材は薬味の刻みネギのみの直球勝負のヤツ。

おそらく部位はシロやらガツのミックスタイプだろう。
馬独特の風味をわずかに感じるが、
バチコンっと効いたニンニクが上手にそれをコントロールしている。


ひとつひとつにしっかりとしたパンチ力があり、
モツひと切れでグイグイ酒がすすむ、これぞ立派な酒泥棒と言ったところだ。
そいつをチビチビとつまみながら、
店員のお姉さんに気になってたアレを聞いてみた。
すいません、
このへんで美味しいラーメン屋ってどこですか?
ネット上にはいくらでも情報が出ているが、
やはりこの街に住む方々の生の声を聞いてみたかったのだ。

そうねぇ〜
◯◯食堂はやっぱ美味しいわよねぇ〜
確かにっ!何度か行ったことあります!
じゃぁ××は?
あそこの山塩ラーメンも美味しいわよ!
やはり喜多方と言えば山塩なんですね!
あとは、、、
あ、そうそう、
マスターのラーメンも美味しいわよ♪

えっ?
マスターもラーメン作られるんですか?
そうそう!
マスターはもともと喜多方のラーメン職人だったのよ♡
えぇ〜っっっ!!
じゃ、じゃぁラーメンお願いしますっ!
確かにメニューにラーメンがあるのは何となく見えてはいたが、
焼きソバやら炒飯やらと同系列に並んでいたせいか
喜多方ラーメン感を全く感じていなかった。

東京で食べるような町中華のラーメンを勝手に想像してたが、いったいどんなラーメンが出てくるのか。
馬もつ煮をチビチビとツマミながら待つこと数分。。。
うわっ、
めっちゃうまそーーー!!!

平たくちぢれたつるシコの太麺に、
喜多方ラーメンらしいチャーシューが3枚。


それらを浮かばせている醤油ベースのスープは、
どこまでもあっさりと優しく澄み渡る。
重たさを全く感じさせない、まさに朝ラーを絵に描いたような一杯だ。
正直なところ、1軒目でしっかりめに飲み食いしてしまったせいで、
パンチ力溢れる馬もつ煮がちょいと重たく、
チビチビとツマむのが精一杯だったが、
この一杯はあっという間に完食。
スルスルと体液のように染み込んでいったぜ。。。

忖度なしに居酒屋のいちメニューで埋もれさせておくのがもったいないぐらいウマかった。
この街に朝ラーの店は数あれど、
そのほとんどが遅くても夕方には店仕舞いをしてしまう。
二日酔いの朝も、泥酔した夜も、間違いなくそっと酔り添ってくれる、
こんな喜多方ラーメンを夜にキメるなら、
この酒場は酔うチェックで間違いナシっ!
マスターごちそうさまでした♪


煮込酒場 道頓堀
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