いつものように酒場リサーチをしていたある日、
AM2時から開店するという食堂を発見し、
目からウロコが落ちた。。。
何かの間違いじゃないかと調べてみると、
きまぐれ営業で不定休ではあるものの、
間違いなくその時間から営業されてるらしい。
早朝から食堂で飲るって
どんな感じなんだろ。。。
なんとなく興味が湧き、
他にもそんな酒場があるのかと調べ続けてみると、
どうやら何軒かはあるようだ。
早朝から酒だなんて
後ろめたいこと
だと思ってたけど、
もしも日の出を拝みながら飲めちゃったりしたら
サイコーじゃない!!
まぁ、そんなシチュエーションの酒場なんてあるわけが、、、
あった!!!
日の出食堂
営業開始5:00
なんだこの朝飲みのためにあるような屋号の食堂は!
こうなったらもう、朝飲みの向こう側、、、
日の出飲みがしたいっ!
というわけで、
延髄反射級の早さで有給休暇を申請!
決行日の東京の日の出は5時26分。
自宅から始発で行くとして、
食堂の最寄駅に到着するのが6時05分。。。
ダメだ。
それじゃもう日が出てしまっている。。。
それはもうただの朝飲みで、
日が出食堂だ。。。
どうにか日の出とともに飲めないのか、、、
歩いて行くか。。。
いや、Googleマップさんが4時間かかるよと言ってくれている。
さすがにそれはひく。。。
、、、あ、そうだ!
レンタルチャリあるじゃん!
現地で乗り捨てれば帰りは電車でいいもんね!
ということで、
日の出よりもさらに早い
開店の5時に到着できるよう、
3時過ぎに起床してレンタルチャリで
酒場へGO!だ!
まだ暗い中、
眠たい目をこすりながら
朝の山手通りを南下していく。。。
中野を越え、
代官山を越え、
中目黒を越えたらもうあと少し。
本当に営業してるのかという不安を抱えつつも
ひたすら走り続けた約22km。
白々と夜が明けていく中、
予定通り5:00ジャストに日の出食堂に到着。
良かった、営業されてらっしゃる!!
渇ききったノドを潤すべく、
さっそく大瓶をお願いする。
銘柄はもちろん、
日の出だけにアサヒだ。
このキンっキンに冷えた銀色のヤツの
ひとくち目のノド越しよ。。。
胃に到達する前に
食道で全て吸収されてるんじゃないかと思うぐらい
一気にカラダに染み渡っていく。
うますぎる!!!
一緒にお願いしてあった
ナスピーマン味噌炒めと大瓶の相性も良く、
あっという間に完飲完食。
ようやくこのあたりで
チャリを漕ぎつづけた
サイクリストとしてのエンジン
がクールダウンし、
アルコーリストとしてのエンジン
が暖まってくる。
さぁ、2セット目は何にしましょと
手書きの短冊メニューと面談してると、
これまた日の出にピッタシなツマミをロックオン!
鮮やかな朝の漬物と書いて
朝鮮漬(キムチ)だ!
ちょっとお父さま、
おあつらえ向きすぎやしませんか笑
それに合わせるのは食堂内メニューで主張が一番強く、
チラチラと目が合ってしまってたハイサワー。
チビチビと朝鮮漬をツマみ、
お父さまやお母さまとおしゃべりを楽しみながらその時を待つ。。。
ちょうど2セット目が無くなりかけた頃、
ふと店の外に目をやると道路に日が差してる。
ご来光だ。
お父さまに
『食い逃げじゃないですよ、、、』
とお断りをして、
しばし外に出て日の出を拝む。
なんて見事なアサヒで
鮮やかな朝なんだろう。
わざわざ有給休暇を取り、
夜明け前からチャリで20km以上疾走し、
日の出とともに酒を飲む。
完全に酔狂の所業だけど、
不健康どころか健康さも共存するこの一杯は
決して後ろめたいものではなく、
むしろオススメしたい一杯。
感動的な景色を前に、
〆にもう一品オススメを下さいなと伝えると
まさかの『サービス“定食”』がオススメとのこと。。。
大瓶も空けて、
そこそこツマんで、
さすがに定食をやっつけられるほど空腹じゃなかったけど、
店主のオススメをお断りするのは御法度
と、我が家の家訓に記されているので、
ガッツリと定食もいただきました。
ちなみに、お父さまのお話だと
来年の10月で閉店を予定されているのだとか。
日の出食堂の日の入りまであとちょうど1年。
お正月の三ヶ日はお休みだそうで
“初”日の出飲みはできないけど、
もう一回ぐらいは飲りたいな、
こんな日の出食堂での日の出飲み。
日の出食堂
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