突然ですが僕、
あまり小銭が好きじゃないんです。。。
いや、正確には
小銭で膨れたお財布
が嫌いで、
お財布の中で価値以上に重みと存在感を発揮している
あの状況があまり好きじゃ無いんです。。。

その財布の中の小銭嫌いをこじらせてしまった結果、
毎晩寝る前、もしくは酔い潰れて寝てしまった翌朝に一旦全ての小銭をお財布から取り出し、
500円玉と100円玉数枚を残した残り全てをコインカウンターに整列させ、
お財布の厚みをリセットしてから新しい1日を迎えるという
ナゾのルーティンが身についてしまいました。

ちなみに、コインカウンターに貯まった小銭は、
硬貨の種類を問わずきっちり100枚を1パケとし、
それが7〜10パケ程度貯まったら銀行のATMに流し込み、
また飲み代の一部に生まれ変わってもらう。。。
というところまでを1セットとします。




一応、そこそこの奇行だなとは
なんとなく気づいております笑
そんな煩わしくも思える小銭たちと仲良くなれる唯一の時間がありまして、
それがキャッシュオンデリバリーの酒場で飲るとき。
キャッシュオンデリバリー(以下、キャッシュオン)とは、
酒やツマミを頂く度にその都度お会計を済ませるといった、
明朗会計かつとてもシンプルな精算システム。

お財布やポケットからジャラジャラっと小銭を取り出し、
ひぃ〜、ふぅ〜、みぃ〜、、、
と残りの小銭を数えながらぴったりと使い切るように飲み進めて行くのも
キャッシュオン酒場の楽しみかたのひとつかなと。。。

そんな小銭事情を抱えて迎えた車中泊旅の2日目。
コインカウンターリセットが出来ぬまま朝から2軒飲み歩き、
小銭でパンパンのお財布を引っ提げて訪れたのは
角打ちの酒のデパート ヒトモト。

昨日のヒデヨシ商店もそうでしたが
角打ちはキャッシュオンの採用率が高いので小銭の消費にはちょうどいい。
さっそくエントリーし、
店内一帯にぶら下がるメニューたちと面談開始。



まずはホッピーセットのキンミヤ濃いめともつ煮込みをセレクト。

もつ煮込みは自家製なのか、
フレッシュな刻み長ネギが乗っているのが
ささやかながらに嬉しいポイントだ。
そのサイドを固めるのが、
限定商品と書かれた串だこ(2本)と
季節限定と書かれた奈良漬け。

限定の2文字にとにかく敏感なのが我々アラフォー、アラフィフ世代で、
ここでの串だこや奈良漬けはナイキのスニーカーやG-SHOCKと同様に
それだけでグッときてしまうプレミアムツマミ。

ポリポリとありがたい奈良漬けをかじりながら
トレーに残された小銭を確認すると残り830円。

ここから始まる830円の酒トーリー。
そのフィナーレに向かうシナリオを描いていきますか。
短冊たちの中でとにかく輝いてたのがしじみのみそ汁。
オルニチンの効果でなんやかんや酒飲みの肝臓に寄り添ってくれる頼れるやつだ。

これを仕上げに頂くとして、
120円を差し引いた710円でもう一杯一品のマッチングを組み立ててみよう。。。
そうだな、、、
最後は日本酒で一杯飲りたいな。
日本酒に合うツマミは、、、
小いかの醤油煮なんて良さそうだ。

それが250円だから、
差し引いた460円で飲める酒はどれだ、、、


430円や450円などの中途半端なセレクトではなく
460円ちょっきりがいい。
まぁ、そんなちょうどのやつなんてあるわけ、、、
あった!
田光 豊穣460円ロックオン!

お母さまっ
小いかの醤油煮と田光くださいなっ!


あまじょっぱな小いかとのマッチングもパーフェクト!

もうここまで来たら勝ち確、
〆のしじみのみそ汁をコールして
見事小銭オールクリア達成!

このなんとも言えない達成感よ!
レースを終えたウイニングランの如く
ゆったりとみそ汁をススっていく。。。
しじみしみじみ滋味深いぜ。

まだ未就学児の頃、
お駄賃で渡された200円を握りしめ
駄菓子屋でピッタリお釣りなくお菓子を買って帰ってドヤ顔していた僕を
『お買い物上手だね』
と褒めてくれた母上、
もう一回褒めてもらっていいでしょうか。。。

お財布の中の小銭が嫌いなオッサンが
唯一小銭たちと楽しく向き合える時間、
それがキャッシュオン酒場。
こんなささやかなことで味わえるプチ達成感が愛しくて
また小銭を握りしめながらふらりふらりと
キャッシュオン酒場に足を運ぶのです♪

何を飲もうかではなく、
何が飲めるかを探すこんな酒場タイム。
たまには遊び心と共にいかがでしょうか?
ただし、
計算が出来なくなってきたら酔う注意!
さっさと帰りましょう笑


ヒトモト
コメント