築地の片隅に鎮座するバッキバキの百年旅館『大宗旅館』に泊まりに来た際に、一杯飲りに訪れたのはかねてより気になってた本種さん。


外国人観光客で溢れるメインエリアから少し奥まった場所にあり、
地元民に静かに愛され続けている人気の町寿司屋さんだ。


まずは早速大瓶を所望し、ノドをアルコール消毒。

冷んやりとしたお通しの酢の物が真夏のヘタった体に染み渡り、
大瓶もまたあっという間にスポンジのように乾ききった体に染み込んでいく。


さぁさぁさぁ、
喉を潤し一息ついたところでメインディッシュを選ぼうじゃないか。


定食や単品お好み寿司などが揃い、
目移りが止まらないが今宵はちょいと特別な夜だ。
この夜空に咲く花火のような握り達をいただくとしますか。

初手に持ち上げますはまさかのアワビかトコブシか。

プチプチ弾けるトビッコの下でおしとやかにしてるのはヒラメちゃんかしら。

脂の乗ったねっとり中トロに満面の笑みがこぼれ、

鏡のようなアジの銀ピカにそれが写り込んだとか込まないとか。

侮ることなかれ、玉子焼きだって築地のヤツは一級品だぜ。

丸皿を華やかに彩っていた握りたちは、
散り行く花火のようにあっという間に消えてしまったが、
その余韻もまた夏の夜空のごとし。。。
思わずココロの中でた〜ま〜や〜と呟き、
大満足で宿に戻ったのであった。


本種








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