いろんな街の酒場を巡りたい人々にとって
ちょっと足を伸ばして遠征って、
なんだかウキウキしますよね。
でも、
最終電車のことや、酔いすぎて乗り換えを間違えないようにしなきゃなど、
普段以上に帰り道のことを気にしてしまうのがちょっとした悩みどころでも。

遠征先で泊まってしまえばいいのだけれど、
帰ろうと思えば帰れる距離で
わざわざホテル代払ってまで泊まるのもなんだかなぁ、、、
でもせっかくだしもうちょい飲みたいな。。。
っていう絶妙な距離感の街ってありませんか?
僕にとって真っ先に思い浮かぶそんな街が横須賀。
ならばその泊まるの帰るの問題を
宿泊経費を極限にまで削ぎ落とした車中泊、いや、
車酎泊で解決しちゃいましょっ!


ということで昼過ぎに仕事を終え、
2時間弱のドライブで向かったのは横須賀中央駅付近。

事前に調べておいた
24時間の最大料金が設定されているコインパーキングに愛車をぶち込んだら、
さっそく酒場へGO〜!


今しがた横須賀中央駅付近に到着したばかりだが、
いきなり電車に乗車して目指したのは
おとなり汐入駅近くのヒデヨシ商店。

外からでも中の様子がよく見える解放的な角打ち酒屋さんだ。
店内にエントリーしてまず最初に目に飛び込んでくるのが
至る所に貼られている落書きされた外貨紙幣たち。


かつてはUSネイビー御用達の酒場だったとのことで、
さすがは海軍の街・横須賀といった風情だ。


早速冷蔵棚からハイリキを手に取り、
常連のお姉さまと乾杯っ!

はいもう楽しいっ!
いきなり酔い夜が確定したぜ。
さてさて、
ツマミは何にしようかと見渡すと
大国の落書き紙幣に負けじと
冷蔵庫という名の小さな島国に張り巡らされた短冊たちをロックオン。

もつ煮、ぬか漬け、刺身各種と、
どれもサムライ魂がビンビンだ。

そうだそうだ、それでいい。
ポンドステーキのような大振りのヤツじゃなく
慎ましくも繊細な大和撫子のようなソレがいい。
お姉さま曰くここのオススメはかにかまとのこと。
なるほど、
我が国を代表する水産加工品で一杯も悪くないぞ。
よっしゃ、
日本の心意気で飲ろうではないか。
すいません!
かにかまひとつっ!
はいよ〜!
そう言って店の奥から登場したかにかまは、、、
うわっ!!

日本の心意気、
めちゃめちゃアメリカンサイズっ!
こんな洋モノサイズのかにかまを
いつも頬張られているというお姉さま。。。

なんていうかその、
国際問題ギリギリの、、、
ポルノハブですね。。。

どこまでも大国の勢いが止まらないヒデヨシ商店。。。

このまま我が国は劣勢かと憂いていると、
ふらりと1人の男が現れた。

この黒帯感満載のオレンジ帽先輩、
何やら手書きのメモを持たれていたので拝見させてもらうと、

そこには
大すみけん也
アンドレ・・・ジャイアント
など、
そうそうたる著名人の名前が書き殴られていた。

あのぅ先輩、
これは何の名簿ですか?
あぁ、これな、
今まで飲んだことのある連中よ。
えっ!こんなにもですか!!
あぁ、そうよ。

わっ!あの山本五十六もいるっ!
あぁ、飲み仲間よ。

えぇぇ〜っ!!!
あ、あの海軍大将と酒トモなんですか!!
そうよ、ずっと飲み仲間よ。
ま、ま、まさかの、
ズッ友!!!

なんてことだ、
アンビリーバボーすぎるだろ。。。
そうか、なるほど、
カンの良い僕はすぐにわかったぜ。
これだけ大国優勢なヒデヨシ酒店で
酒飲みたちが穏やかに飲っていられるのは
この先輩、いや、
この酒護神がここで目を光らせているからだろう。

お兄さん、お兄さん、、、
いいからこっちで飲もうよ、、、
なぜかかにかま姉さんは僕を心配していたが
そんなお声がけをかき消すように
酒護神と鳴らしたグラスの音が
戦艦三笠の時鐘のごとく
横須賀中を駆け巡っていった。。。

横須賀酒場巡りの一軒目にして
この街のとんでもない酒要人物と出くわしてしまったようだ。



ヒデヨシ商店
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