高齢お母さまが握る“ほどけ寿司”(東長崎/和可奈寿し)

町寿司で飲ろうぜ!
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久しぶりになんの予定もない有給休暇。

せっかくだから有給休暇の時にしか行けないような遠くの地や、午前営業、ランチなどで一杯飲っちゃお♪

ってことで、

スマホのGoogleマップに作成してある

行ってみたい酒場

のリストを眺めていると、

リストのメモ欄に

⁡80代のお母さまがひとりで握る寿司屋

と、グッとくる一軒をチェックしてあるのを思い出しました。

 

 

ちょうど昨夜、自宅近所にある

80代のお母さまがひとりで切り盛りする食堂、

『みやじま』を訪れたばかりなので、

これも何かの流れだろうということで

即決で和可奈寿しにエントリー!

 

⁡

 

まずは大瓶をもらい、

奮発して寿司(特上)をお願いし、

お通しのもやしのなんだかを突っつき、

お母さまの握る勇姿もツマミにして

グラスを傾けながら待つことしばし。。。

⁡

もやしの和え物的なやつ。

 

 

はいどうぞ〜

⁡

と差し出されたにぎりのひとつひとつが、驚きのこのデカさ!

 

 

どこから手をつければいいのかと悩みながらも、

いくら、、、

玉子、、、と、

端から順番につまんで行くと、

⁡

はいこれが最後ですぅ〜

⁡

と空いたスペースにさらに鉄火巻きが乗せられた。

 

いくらと玉子があったスペースにどん。

 

なんと最初に出された握りたちで全てでは無く、

まだ巻物が控えていたのだ!

 

デカ握りのうえにゲタに乗りきらない量のにぎりたち。

 

アジもそこそこの大きさ。

 

中トロなんて割り箸3本分ぐらいの厚み!

 

そしてそのひとつひとつが、

ふんわりと口の中でほどけるような絶妙の握り具合。

 

このヤンチャな握り具合がふんわりの秘訣か。

 

100円の回転寿司に飼い慣らされた僕は、もう完全にノックアウトだ。。。

 

一旦店内を眺めて、

 

ひと息ついています。。。

 

ひと段落したところで、お母さまにお店のことを伺ってみることにした。

 

 

もともとは昭和35年に北区の十条で開業し、

5年後の昭和40年にこの地に移って店を構えられたとのこと。

通算すると今年で創業64年目の老舗だ。

 

⁡

今から17年前に大将のお父さまが他界され、

そこからお母さまが女手ひとつで切り盛りされている。

 

 

僕はてっきり、

長年横で見ていたお父さまの仕事を思い出し、

手探りで店を再建してこられたのかと思っていたのだが、

そうかと尋ねると、

⁡

『とんでもないっっっ!!!』

⁡

と一喝されてしまった。

⁡

『強制的に覚えさせられたんですっ!』

⁡

と切り出したお母さまの話を要約すると、

お父さまが健在の時からお母さまが仕込みや握りをしていたそうで、

お父さまはその間寿司ではなく、

駅前のパチンコ屋でハンドルを握られてたそうな。。。笑

 

出前の注文が入ればひとりで握り、

店を一旦閉めてから自分で配達に行くこともしばしばだったとか。

 

 

お父さまが他界されたあと、

味が変わったね〜

なんて言う客もいたが、

 

冗談じゃない、

昔からアタシが仕込んでたのよ!

味がわからないのかねぇ〜!!

⁡

と語気を強めるお姿は、

プライド高き寿司職人そのもの。

 

追加で頂いた光り物3種の酢締めだって

ずっと変わらぬお母さまの丁寧なシゴトが感じられる一品だ。

⁡

これで1人前。なかなかのヤンチャ盛りだ。

 

 

おせっかいながらも、

その時にいろんな苦労を乗り越えられたからこそ

お父さまが亡くなられた後も路頭に迷うことなく

今に至ることができたんですね。

 

と伺うと

⁡

まぁそういうことになるかねぇ、、、

⁡

と、ほっかむりとマスクの隙間から

一瞬だけ優しい目を見せてくれた。

 

 

 

きっと長年の積み重なるご苦労も、

おひとりになられてからは

少しずつ、

少しずつ、、、

ふんわりとほどけていったのかもしれない。。。

 

⁡

口の中でほどけるお母さまの握りを頬張りながら

そんなことをちょっと思ってみたりもした。

 

お母さま、また来ますね♪

⁡

⁡

  

 

 

和可奈寿し

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