函館旅2日目。
酒飲み旅に行くと、だいたい二日酔いのしんどい朝を迎えてしまうのだが、
今日は珍しくスッキリと目覚めの良い朝。

ならばさっそくモーニングショットをかましに行きますか。

颯爽と向かったのは、これぞ地元民の朝飲み酒場といった風情の地域密着型食堂、津軽屋食堂。
入り口の横の窓ガラスにはメニューが貼り付けてあり、その姿はどこか幡ヶ谷の山形屋食堂にもさも似たり。

ガタヤの窓メニューはしっかりとツマミのラインナップが記載されており、
『朝4時半からしっかりと酔わせますよ』
という自信に満ち溢れているが、
津軽屋食堂さんはというと、定食に丼ものにそばうどんと、あっさりとしたお食事メニューが記されているだけだ。

まぁそれでもいいさ、ビールに国稀と酒の存在は確認できたのでさっそくエントリーすると、、、

うわっ!
OHSっ!(オカズの入ったショーケース)

100円の小鉢から、鮭、さばみそ煮と、
豊富なツマミたちがこれでもかと詰め込まれている。


津軽屋食堂さん、、、
ガタヤに負けないぐらい酔わせる気マンマンじゃないですか。
敬意を表してガルヤと呼ばせて下さい。

さぁてどのツマミと戦いますか。
OHSをぐるりと1周見渡し、目が合った瞬間にグッと来たのはホッケフライ。
と、おまけでサーモンカマ。


ホッケは干物ならばどこでも見かけるが、刺身やフライとなると都内ではまず見かけないのでちょいと珍しい。
もしやと思いお店のお母さまに聞いてみると、
やはりこのホッケはマホッケで、軽く水分を抜いた干物状のものを揚げたやつだそうな。

思ったとおりだ、
パーフェクトだぜ。
どういうことかと言うと、東北より南側の地域で見かけるホッケはほぼシマホッケで、アラスカのベーリング海やロシアのオホーツク海で獲れる輸入のやつ。

それに対してマホッケは北海道近海が主な漁場で、
ホッケの鮮度落ちの早さから、刺身で食べられるのは水揚げされる道内の港町近辺ぐらいなもの。

そんな貴重なマホッケをガッツリと干物にするのではなく、
軽く水分が抜ける程度にやんわりと育ててからサクッと揚げたのがこのホッケフライというわけだ。

一見、華もなく、当たり前のようにOHS並べられているが、
これこそが内地のお酒マンが函館でツマむべきツマミなのだ。
干物とはまた違うホッケの素顔にグッとくるぜ。。。
さぁさぁさぁエンジンが掛かって来たところでもう一品、さばみそ煮をコール。

さばはとにかく優秀で大好きなお魚だ。
DHAやEPAなどの健康そうな何がしかを多く含み、塩焼きから酢締めなど多彩なアプローチでしっかりと酒に寄り沿ってくれる。
その中でもみそ煮は別格で、味噌の種類やら砂糖の量などで甘いからしょっぱいまで、幅広い攻撃範囲で酒と戦ってくれる。
OHSで見かけると必ず手が伸びてしまう中毒性の高いギリ合法ツマミだ。

腹身の大トロの部分の旨さったらもう、、、
うん、間違いないぜ。
ここまででだいぶ酔い感じになって来たが、
何かもう一品ぐらいいっときたいな。。。
OHSを改めて眺めまわしていると、
お母さまが華麗にかれいをサイドスローしなさった。

ハッと目が合うと、
おいしいわよ♡
とお母さま。。。
お、お願いしますっっっ!!

ホックホクに煮付けられた身はもちろんのこと、
タレがよく染み込んだ魚卵のかたまりがとにかくうめぇ。。。

みそ煮とはまた違う優しい味わいが
ゆっくりと酒を誘う。
サーキットでフィニッシュ後にもう一周流すウイニングランのごとく
ゆっくりゆったりとグラスを空にしてザッツオール。
ホッケフライにさばみそ煮にかれい(の煮付け)と、
気がつけば茶色い魚たち尽くしで飲ってたが
いいじゃない茶色い海鮮飲み。

街を賑やかす煌びやかな酒場も良いが、
長年浜風に吹きさらされ、浮き出た茶色いサビでお化粧をしたこんな面構えもまたいいじゃない。

やっぱ酒場もツマミも、
アメ茶色が酔いんだよなぁ♡
サイコーの朝飲みだったぜ♪

津軽屋食堂







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