今日から夏休みを頂いて、ちょいとまた車中泊の旅へ。
もちろん今回も昼は湯巡り・夜は酒場巡りの
二刀流スタイル。
気分は旅の大谷翔平、どちらも全力プレーだ。
朝9時に自宅を出発し、
昼過ぎにはお目当ての廃温泉別荘地に湧く野湯をロックオン。

事前のリサーチだと廃ポリバスタブに温泉が導かれ、
大自然の中で小さな湯船に浸かるという
なかなかカオスな珍湯だろうと予想してたが、
有志の方々によりすっかりキレイに整備され、
普通に良い湯だった。



当初はここで車中泊しながら夜通し大露天風呂なんてのも考えていたが、
クマが世間を賑わす昨今、那須あたりも例外ではなさそうだ。

日暮れ前には撤収し、
一番近い西那須野駅前のコインパーキングに車を停めたら、
さっそく酒場探しへGO〜っ!
駅前の飲食店街をぐるりと周り、
旅の大谷翔平におあつらえむきな食堂をロックオンするが、
残念ながらすでに閉業。。。


どうやらこの街の香ばしい酒場達はどこも引退されているようだ。


日もとっぷりと暮れ、少し歩き疲れたので
店構えにグッときたもつ焼き屋で軽くノド濡らし。

ぷりぷりの牛もつのピリ辛さの向こうにある甘さと
瓶ビールのほろ苦さのマッチングがカラダに染み渡る。


ちょい飲みで申し訳なかったが、
最高の給酒い所だった。

しっかりと英気を養い、
再び酒場探しへと飛び出してウロウロと散策をしていると、、、
な、なんだこの海の家みたいなところはっ!


そう言えば今年はまだ一度も海に行ってないぞ、、、
店構えにグッと来たので迷わずエントリー!

店構えのルックスにグッと来たんだから
海の家感溢れるビニールテントの下で飲るのがスジってもんだろうが、
避暑地の那須とはいえ普通に30℃近い熱帯夜。。。

ここは大人しく店内が懸命だろう。


まずはキンキンに冷えた中ジョッキを頂き、再びノド濡らし。
お通しのひんやり冷たいイカのマリネがちょうどのヤツだ。


さてさてツマミは何にしますかねとメニューとにらめっこ。

海の家と言えばなんとなくBBQのイメージ。
刺身も良いが焼き物も良いぞ、、、
すいませんっ!
縞ホッケ焼きと赤エビ焼きくださいっ!

大ぶりで身離れのいいホッケは子供の頃からの大好物。
わしっとツマみ上げ、
焼きたてホクホクの身に醤油を纏った冷たい大根おろしをオンザして、
口ん中でハフハフっとひんやりを共演させたところに
ジョッキをぐびーっ!!
エビなんてズズズーっ!とお行儀悪くミソを吸い込むのが
オトナのたしなみだ。
ズズズーっ!からの〜、
ぐびびーっっ!!で、
あっという間に空のジョッキが2つ並んだ。
こうなるともう海鮮欲が止まらない。
次のお相手は、、、
はい、目が合ったキミに決めたっ!!

すいませんっ
花咲蟹お願いしますっ!
あ、あと地酒の冷やでっ!

カニは良い。
味覚そのものはもちろんだが、
集中力を高めてくれる。
どんなおしゃべりさんだってカニの前では確実に無口。
ものすごい魔力を持ったツマミだぜ。

食べ始めこそ足を1本ずつほじくっていたが、
次第に効率を求めるようになり、
全ての身をカニ酢の中にほじくり落とすという
全集中モードに突入する。
無心に、
一心不乱に、
なるべく繊維ひとつ残さずと夢中になってかき集めた
カニ身たちの愛しさよ。

もちろんここでもお上品さなんて要らないぜ、
カニ酢をびっしゃびしゃに纏わせてじゅるっと吸い込んでやれ!

そこにすかさず冷やを
きゅーーっとなっ!

海鮮飲み最高だ。
もう大海鮮だ。
え?
ビンボー人のクセにカニなんかツマんで大丈夫かって?

大丈夫、大丈夫、だって今夜の宿は
1泊450円の熱帯夜プランなんだもの笑

それよりも、
まさか海無し県の栃木でこんな酒が楽しめるなんて。
この酒場に巡り会えた今夜は間違いなく
大幸運だったぜ。


浜茶屋 幸運
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