ホーム感溢れるバラック酒場で飲ろうぜ!(塙山キャバレー/めぐみ)

飲み歩き
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またまたふらりと車中泊旅へ。

今回の行き先は僕の中の

『死ぬまでに一度は行きたい酒場10選』

のひとつ、塙山はなやまキャバレーだ。

 

塙山キャバレーとは茨城県日立市にあるトタンに覆われたバラック作りの店舗が密集する飲食店街で、

キャバレーと謳ってはいるが、ホステスさんがいてダンスフロアーがあるわけではなく、

営業実態としては居酒屋やスナックと言ったところ。

 

 

驚くべきは、どの建物にも基礎が打たれておらず、

ただ地面の上に乗っかっているだけの建築物で、

現在の基準に照らし合わせると違法建築物件となるそうな。

 

 

 

そんな酒場でこれから飲れるのかと思うと

ゾクゾクが止まらないぜ。。。

 

 

昼過ぎに仕事を終え、

興奮を抑えながら高速道路をドライブして到着したのはまだ明るい夕方前。

 

こんな早い時間から飲れる店はあるのだろうか?

 

テキトーな場所に車を停めると、ちょうどご婦人が通りがかったので、

 

車ってどこに停めてもいいんですか?

 

と聞くと

 

そこは◯◯さんのとこだから

ウチのとこに停めたらいいっぺよ〜 

 

と親切に案内してくれた。

どうやらめぐみのママさんのようだ。

 

 

親切にしてくれたらもう行くしかないヤツ、

さっそくめぐみにエントリーっ!

 

 

L字カウンターの他、小上がりにはテーブルが2卓あり、

キープボトルの量からして多くの酒飲みたちに愛されていることが容易に想像がつく。

 

 

カウンター内の調理場は厨房というよりかは

どこか集合住宅の台所といった風情だ。

 

 

いやぁ〜今日もいい酒だっぺなぁ〜!

  オラぁ、ちょっとションベン行ってくるわぁ〜

オメェちゃんと手ぇ洗うっぺよ!

  あったんめぇだっぺよ!!

 

すでに2人組のジモ客が酔い感じに仕上がられている。

 

こっちも酒だ酒だと生ビールをお願いし、

めぐみママに差し出されたのは

ビールと泡の黄金比率7:3の向こう側、

10:0  ジューゼロプラチナ比率スタイルっ!

 

アワゼロっ!!!

 

巷ではビールの泡で炭酸が抜けるのを防ぐとか、

酸化防止がどうのこうのなんて言うが、

ここではそんなことはワカチコだ。

それよりも1滴でも多くアルコールを摂取しろと、

めぐみママが無言でおっしゃってるぜ。

 

いただきます♪

 

お腹はすいてんのか?

 

どうやらここにはメニューなど無く、

ツマミはママに全てを委ねるスタイルのようだ。

 

はいっ!なんでも食べますっ!!

 

そう答えると

まずはまぐろえびの刺身に冷奴

 

 

 

 

チーズ揚げカブの漬物が出てきたかと思えば

また揚げ物のメンチが登場し、

あっという間にテーブルの上が大晩酌状態に。

 

 

これには中ジョッキだけでは戦えないので

レモンサワーをお願いすると、

 

ほれ、このポンプあっから〜

自分で押すっぺよ〜

 

と、目の前にドンと置かれたまさかのセルフポンピングスタイル

 

 

好きなだけ酔えとめぐみママが確実におっしゃってるぜ。。。

 

 

シャコシャコとポンピングしてはタンサンを注いで独酌をキメていると、

トイレから帰ってきた先ほどのジモ客がざわつきはじめた。

 

おいいま、若い都会っ子のオンナが歩いてたっぺよ!

ウソつけぇ!若いオンナがこんなとこ来るわけないっぺよ!

いや、ホントだっぺ、

ホラっ!ホラホラっ!

来たっぺよぉぉぉ〜!!

 

聞くともなく聞こえてくるこの騒ぎが気になり、

なんとなく入り口の方に目をやると、

 

お邪魔しま〜す。。。

 

と、か弱い声とともに確かにうら若き女子がエントリーされてきた。

 

こんなバラック小屋の酒場に来る女子なんて、

いったいどんな酒好きなんだ、、、

・・・って、

 

あっ!!

フミさんっ!!!

 

フミさんとは、東京の酒場で何度かお乾杯させて頂いた方で、

今日は高校野球の予選の観戦に水戸まで来た流れで

この塙山キャバレーまで足を延ばしたそうな。

 

水戸からここまでおよそ電車30分+徒歩20分。

そしてこのあと泊まりではなく神奈川の自宅まで帰宅するとのこと。

なんという行動力だ。。。

強豪校の外野手ぐらい守備範囲が広いぜ。。。

 

 

おかんぱ〜い!

 

はいママも〜♪

 

 

めぐみママも交えてお乾杯すれば、

これまでどこかアウェイな感じだったが

一気にホーム感が溢れてきたぜ。

 

 

 

 

まったりとお酒タイムを過ごしていると

今度は大勢のチビっ子達を連れたファミリー客が来場。

 

腹減ったー!

ねぇ、おしっこー!!

うぇ〜ん!!!

 

様々な欲望となぜか泣いてる子もいて、

そこそこのカオス状態だったが、

それらを見事に鎮めたのがめぐみママの大皿麺類だ。

 

ちびっ子大好きやきそばとナポリタン!

 

大皿というよりは大ボウル料理っ!

 

あんたらも食べるっぺか?

 

もちろん返事はイエスっ!

 

 

 

チビっ子達の喧騒をBGMにナポリタンをすするこの酒場は、

キャバレーと名がつく違法建築物のバラック小屋からは想像もつかない

大HOME感溢れる酒場だった。

 

 

 

〜つづく〜

塙山キャバレー/めぐみ

完読ありがとうございました♪
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